「社会の養生」と「プラネタリーヘルス」の実現に向けて ~第4回日本養生普及協会全国大会に参加して~



10月3日、京都府南丹市の国際交流会館で開催された一般社団法人日本養生普及協会の全国大会(シンポジウム)に当社代表の松田が参加してまいりました。
本協会の理事長である伊藤和憲先生(明治国際医療大学教授)は、養生とは「命を最後まで正しく全うするための社会設計」であるという考えのもと、これまでの「個人の養生」から、地域全体で人々の健康をうながす「社会の養生」という概念を提唱されています。さらに、良い食事を作るためには良い土壌から良い農産物を作る必要があるという共通認識のもと、当社も2024年9月に「土の水と養生のあるまちづくり」というシンポジウムを共同開催するなど、これまでも深いコラボレーションを重ねてきました。
▶季節の料理、養生、土づくり、その先に社会があることを実感ー「土と水と養生で暮らすまちづくり」のイベントに34人が参加
今回のシンポジウムでは、この「社会の養生」という伊藤先生の考え方が各地に広がりを見せ、京都府南丹市、北海道恵庭市、鹿児島県日置市、京都府向日市、新潟県上越市などで具体的な取り組みとして展開されていることが報告されました。現地では、養生弁当や酵素風呂、コミュニティ鍼灸、市向けの養生イベント、朝活養生、がんサバイバーへの支援など、多彩で実践的な活動が行われていることが明らかになりました。
伊藤先生は、これまでの事例を総括し、地域養生成功の条件として以下の4点を挙げられています。
- 健康状態の可視化
- 地域資源の活用
- 多職種連携
- 意識せず健康になれる仕組み
また、伊藤先生は次の重要な課題として「地球の養生(プラネタリーヘルス)」を提唱されました。本来、養生においては季節に応じた暮らしが大切とされていますが、近年の気候変動により「季節の喪失」という深刻な危機に直面しています。これに対抗し、生物多様性や地球環境を回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」を目指す上では、地域における「食と土の再生サイクル」が極めて重要であると強く強調されました。
このビジョンは、当社代表の松田が兼業先の奈良国立大学機構で取り組んできた「ネイチャーポジティブ」の取り組みや、ソイル・コミュニケーションで進めている4つの地域課題の解決に向けたアプローチとも深く通じるものです。
▶「奈良から世界へ―ネイチャーポジティブの輪(和)」第1回シンポジウム
▶新規就農を「ギャンブル」にしない。
▶バイオスティミュラントの真価を科学的に証明する
▶校庭を地球を守る「貯炭層」に
今回のシンポジウムを通じて、同じ志を持つ多くの皆様との新たな出会いがあり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。当社はこれからも、SOFIX技術を基盤とした「土づくり」から持続可能な社会を創るという視点を大切にしながら、「社会の養生」および「プラネタリーヘルス」の推進に貢献してまいります。
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