学校校庭の芝生化と有機農業を通して炭素貯留・低炭素社会の実現を目指す神戸学院大学プロジェクト

 7月4日、神戸学院大学で、「土壌中の炭素貯留による低炭素社会の構築のための学校校庭の芝生化と有機農業の推進」というテーマの研究プロジェクトの会議が開催されました。この研究プロジェクトは、同大学の現代社会学部の菊川裕幸講師が研究代表者となって、神戸市の「大学発アーバンイノベーション神戸 研究費助成」事業の支援を受けて、2022~2023年度に取り組まれています。

 この研究プロジェクトが目指す最終目標は、「学校の校庭の芝生化」と「農地への有機肥料の施用」によって土壌への炭素貯留量を増やすことと、それを数字で「見える化」することです。このことによって、神戸市の「地球温暖化防止実行計画」で打ち出されている二酸化炭素吸収源対策を実現することを目指しています。当社も、このプロジェクトに参加して、堆肥や土壌の分析をすすめており、これらを通して低炭素社会の実現に貢献できればと考えています。

 7月4日の会議では、この間取り組んできた、学校給食の残渣や地域の有機資源である竹チップを使った堆肥製造の試験で得られたデータについて議論を深めました。

 本研究プロジェクトでは、今年度末へむけて、引き続き学校の校庭の芝生化による炭素貯留効果等について研究を進めていく予定です。  

【写真は、竹チップや学校給食残渣を使った堆肥製造試験】

SOFIX実践・事例研究会で代表・松田がトマト青枯れ病低減の事例を発表

 一般社団法人SOFIX農業推進機構が主催する「第13回SOFIX実践・事例研究会」が6月26日(月)18時~オンラインで開催されます。

 このなかで、ソイル・コミュニケーション合同会社代表の松田文雄が、福岡めぐり菜園の飯田慎也さんとともに、トマト青枯病低減の事例について発表させていただきます。

 詳細のプログラムは下記の通りです。

 この研究会は、同機構の会員向けのプログラムですが、一般の方も1回に限り無料で参加できます。参加の申込は、下記のSOFIX農業推進機構の申込フォームよりお願いします。

第13回SOFIX実践・事例研究会プログラム

日時:2023年6月26日 (月) 18時~ 
   ZOOMによるオンライン方式で開催


<テーマ1>
SOFIXによる施肥と栽培管理でトマトの青枯れ病の抑制と収量の向上を目指す
ソイル・コミュニケーション合同会社 松田文雄
福岡めぐり菜園 飯田慎也


<テーマ2>
除草剤使用により樹勢衰退した サクラの樹勢回復について ~その後の進展状況~
アイキ樹木メンテナンス株式会社 喜多智靖


■参加方法
下記の申込フォームから参加登録してください。すぐに参加の招待状(ZOOMのURL)が自動返信されます。
<ご注意!!>
もし、参加登録したのに1時間以内に返信メールが届かない場合は、返信メールが「迷惑メールフォルダ」に振り分けられている可能性が高いので、ご確認をお願いします。
 参加登録はこちらから 
   ↓
 https://ssl.form-mailer.jp/fms/3a5ad784787926

法人化してソイル・コミュニケーション合同会社を設立

 昨年2022年5月14日の一粒万倍日に松田文雄の個人事業としてソイル・コミュニケーションズを設立しましたが、このたび法人化をすすめ、2023年3月1日付でソイル・コミュニケーション合同会社を設立しました。

“「土づくり」から持続可能な社会を創る”というソイル・コミュニケーションズの理念は、ソイル・コミュニケーション合同会社としても変わりはありません。

この目標の実現のため、ソイル・コミュニケーション合同会社は「土づくり」をめぐる3つのコミュニケーション=対話を促進します。

1.土壌と人間との対話
 有機農業や環境保全型農業にとって重要な土壌の生物性についてSOFIX(土壌肥沃度指標)技術をつかって「見える化」し、より良い「土づくり」のための処方箋を提供します。
[詳細]

2.農業生産者と生活者(消費者)の対話
 農業生産者と生活者(消費者)との交流や参加型有機農業の仕組みづくり、「土づくり」にこだわった健康な農産物を消費者に提供する仕組みづくりを行います。
[詳細]

3.過去・現代・未来についての対話
 これまでの農業や地域の歴史を踏まえ、持続可能な社会の実現のため、「土づくり」の角度からSDGsや「みどりの食料システム戦略」、地域循環共生圏、農地の炭素吸収、生物多様性などに関する地方自治体、企業、NPO等でのプロジェクトの立ち上げ、推進のサポートなどをおこないます。
[詳細]

その他、必要に応じて、次のような事業も手掛けます。
・農業や食などに関する執筆やセミナー、イベントの企画・運営、講師の派遣
・産学官連携に関する企画・立案、支援
・インターネットによる情報発信やWebマーケティング

 法人化を機会に、より幅広い企業や自治体の皆さんとの連携を進めてまいります。

 引き続きよろしくお願い致します。

ソイル・コミュニケーション合同会社 代表社員 松田文雄

”ソイル・コミュニケーションズ”のホームページを立ち上げました

 2022年もあと1日を残すのみの年末ぎりぎりとなりましたが、このたび、満を持して「ソイル・コミュニケーションズ」のホームページを公開いたしました。

 あわせて、Facebookページも開設しました。 
 https://www.facebook.com/soilcoms

 「ソイル・コミュニケーションズ」は、一般社団法人SOFIX農業推進機構の理事・事務局長であった松田文雄が、2022年4月に同機構を退職後、機構のビジネスパートナーとして設立した個人事業です。その目指すところは、農業の基本「土づくり」から持続可能な社会の実現をめざすことです。

 この目標の実現のため、「ソイル・コミュニケーションズ」は、「土づくり」をキーワードに、つぎの3つのコミュニケーション=対話を促す役割を果たしていきたいと考えています。

1.土壌と人間との対話: 有機農業や環境保全型農業にとって重要な土壌の生物性についてSOFIX(土壌肥沃度指標)技術をつかって「見える化」し、より良い「土づくり」のための処方箋を提供します。

2.農業生産者と生活者(消費者)の対話: 農業生産者と生活者(消費者)との交流や参加型有機農業の仕組みづくり、「土づくり」にこだわった健康な農産物を消費者に提供する仕組みづくりを行います。

3.過去・現代・未来についての対話: これまでの農業や地域の歴史を踏まえ、持続可能な社会の実現のため、「土づくり」の角度からSDGsや「みどりの食料システム戦略」、地域循環共生圏、農地の炭素吸収、生物多様性などに関する地方自治体、企業、NPO等でのプロジェクトの立ち上げ、推進のサポートなどをおこないます。

 詳しくは、このホームページの「サービス」欄をご覧ください。

 私事ですが、私は2018年に前立腺がんの診断を受け、その治療を受けました。このなかで、あらためて食を見直し、食のところから自然免疫力を高めることの重要さを身をもって痛感しました。

 近年、大腸内の微生物叢が人間の自然免疫力に大きな役割を果たしていることが注目されています。また、腸内の微生物の動きと土壌内の微生物の動きが良く似ているとされています。

 土壌微生物が活発な健全な土壌からとれた、健康な農産物を多くの人々がいつでも手軽に手に入れ、心身ともに健康で楽しい生活を送れるような社会の仕組みづくりに貢献していきたい。これが、ライフワークとして「ソイル・コミュニケーションズ」を設立した私の思いです。

 ホームページを立ち上げ、自分たちの想いや情報を発信すれば、必ず、色々な方から情報や思いを頂けます。この日を新たな出発点として、多くの方と対話しながら、農業の基本「土づくり」から、健康で楽しい生活を送れる社会の実現をめざして頑張りたいと思います。

 写真は、新年準備のためのお客さんで賑わう京都・錦市場の様子です。この1年、お世話になった方々に心よりお礼を申しあげます。新しい年、2023年が皆様にとって、そして私にとっても素晴らしい年となることを祈念しております。
 
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

ソイル・コミュニケーションズ 代表 松田文雄